オンライン医療ホワイトニング、競合比較分析
はじめに
このレポートでは、自宅で本格的な歯のホワイトニングができる「どこでもホワイトニング」というサービスを詳しく見ていきます。日本のホワイトニング市場には、歯医者さんでのホワイトニング、自分でやるセルフホワイトニングサロン、市販のホワイトニング商品など、いろいろな種類があります。その中で「どこでもホワイトニング」がどんな特徴を持っているのか、他のサービスと比べてどうなのかを分かりやすく説明します。
「どこでもホワイトニング」は、歯医者さんが使う特別なホワイトニング剤を自宅に届けてくれて、オンラインで歯医者さんの診察も受けられる、新しいタイプのサービスです。歯医者さんに行く手間を省きながら、しっかり歯を白くしたい人にぴったりの方法と言えるでしょう。
「どこでもホワイトニング」が他と違うのは、そのやり方にあります。歯医者さんでのホワイトニングは費用が高く、通うのも大変です。一方、セルフホワイトニングサロンや市販品は、歯の表面の汚れを落とすだけで、歯そのものを白くする効果はあまり期待できません。それに対して「どこでもホワイトニング」は、歯医者さんの指導のもと、自宅で医療用のホワイトニング剤を使うことで、歯の内側から本格的に白くすることができます。これは、歯医者さんでのホワイトニングの「高い効果」と、セルフホワイトニングの「手軽さ」を組み合わせた、良いとこ取りのサービスなのです。
まずは、ホワイトニングの種類ごとの費用や効果、どれくらい白さが続くか、そして専門家が関わるかどうかをまとめた表を見てみましょう。
表1:ホワイトニングの種類別 費用と効果・持続期間
種類 | 施術場所 | 主な薬剤成分 | 費用 (初回) | 費用 (年間) | 効果の現れ方 | 持続期間 | 専門家の関与 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
歯医者さんでのホワイトニング | 歯医者 | 過酸化水素 | 20,000-50,000円 | 20,000-70,000円 | すぐに白くなる | 3-6ヶ月 | 歯医者さん/歯科衛生士 |
自宅でやるホワイトニング (歯医者さん処方) | 自宅 | 過酸化尿素/低濃度過酸化水素 | 20,000-50,000円 | 5,000-20,000円 | ゆっくり白くなる | 6ヶ月-1年 | 歯医者さん (処方・指導) |
どこでもホワイトニング | 自宅 | 過酸化水素 | 月額4,980円 (初回2ヶ月分) | 月額4,980円 | ゆっくり白くなる | 約6ヶ月 | 歯医者さん (オンライン診察・処方) |
セルフホワイトニングサロン | サロン | 酸化チタンなど | 2,000-5,000円/回 | 48,000-120,000円 | 表面の汚れを落とす | 短期間 | なし (スタッフはサポートのみ) |
市販のホワイトニング商品 | 自宅 | 研磨剤/ポリリン酸など | 500-5,000円 | 安い | 表面の汚れを落とす | 短期間 | なし |
1. 日本のホワイトニング市場について
歯を白くするホワイトニングは、近年、見た目を気にする人が増えるにつれて人気が高まっています。しかし、そのサービス内容はさまざまで、効果や安全性、費用に大きな違いがあります。これは主に、使われる薬剤の種類と、施術をする人の資格によるものです。
ホワイトニングの種類と仕組み(医療行為とそうでないものの違い)
ホワイトニングは、その仕組みと法律上の位置づけによって、「医療ホワイトニング」と「医療ではないホワイトニング」に大きく分けられます。
医療ホワイトニング
医療ホワイトニングは、歯医者さんや歯科衛生士といった国の資格を持つ専門家が行うものです。このタイプのホワイトニングでは、歯の内側の色素を分解して、歯そのものを白くする(漂白する)効果のある「過酸化水素」や「過酸化尿素」という成分が主に使われます。これらの薬剤は漂白する力が強いため、すぐに効果が出やすく、歯をしっかり白くできますが、歯がしみたりする副作用のリスクもあります。費用は高めになる傾向があります。
医療ホワイトニングには、主に次の2種類があります。
- オフィスホワイトニング: 歯医者さんで、濃い過酸化水素を主成分とする薬剤を歯に塗り、特別な光(LEDやレーザー)を当てることで、短時間で歯を白くする方法です。資格を持つ人が行うため、法律で決められた濃度の高い薬剤を使え、歯が白くなるのが速いのが特徴です。
- ホームホワイトニング: 歯医者さんの指導のもと、患者さんが自宅で自分専用のマウスピースと、濃度の低い薬剤(過酸化尿素や過酸化水素)を使って行う方法です。オフィスホワイトニングに比べて効果が出るのはゆっくりですが、薬剤が歯の内側まで浸透しやすく、自然な白さが得られ、白さが長持ちすると言われています。
医療ではないホワイトニング(セルフホワイトニング・市販品)
医療ではないホワイトニングは、歯の表面についた汚れ(着色汚れ)を落とすことを主な目的としています。日本の法律では、歯を漂白する効果のある過酸化水素や過酸化尿素といった成分を、一般の製品に混ぜることは禁止されています。そのため、これらの製品やサービスでは、主に「酸化チタン」や「ポリリン酸ナトリウム」などが使われ、歯本来の白さに近づける効果は期待できますが、歯そのものを漂白する効果はありません。
医療ではないホワイトニングには、主に次の種類があります。
- セルフホワイトニングサロン: 専門のサロンで、利用者が自分で薬剤を塗ったり光を当てたりします。スタッフはやり方を教えるだけで、直接口の中に手を入れるなどの医療行為はしません。手軽で比較的安いのが魅力ですが、歯を漂白する効果は期待できません。
- 市販品: 歯磨き粉、ホワイトニングシート、ペン型など、薬局やインターネットで手軽に買える商品です。毎日使えるものの、その効果は表面の汚れを落とすだけに限られます。
日本で過酸化水素や過酸化尿素を使うことには厳しいルールがあり、これがホワイトニングサービスの効果と安全性の大きな違いを生んでいます。この法律上の違いにより、医療用のホワイトニングは歯の内側に働きかけ、より深く、はっきりとした漂白効果を出せるのに対し、医療ではないものは表面の汚れを落とすだけです。このことから、「どこでもホワイトニング」や歯医者さん(ホワイトエッセンス、スターホワイトニングなど)は、セルフホワイトニングサロン(ホワイトニングカフェ、チョコザップなど)や市販品とは違うレベルのケアと効果を提供していることが分かります。歯の内側から根本的に歯を白くしたいなら、医療サービス(歯医者さん、または「どこでもホワイトニング」のような歯医者さんの管理下でのホームホワイトニング)を選ぶしかありません。医療ではないものは便利で手頃ですが、歯本来の色を変える力には限界があることを理解しておくことが大切です。
このレポートの目的
このような市場の状況を踏まえて、このレポートでは「どこでもホワイトニング」のサービス内容を詳しく分析し、その独自性、良い点、課題をはっきりさせます。さらに、主な競合サービス(歯医者さんでのホワイトニング、セルフホワイトニングサロン、その他のホームホワイトニング)と様々な角度から比較することで、「どこでもホワイトニング」が日本のホワイトニング市場でどのような位置にあるのかを客観的に評価し、皆さんが自分に合ったサービスを選ぶための情報を提供します。
2. どこでもホワイトニングのサービス詳細
「どこでもホワイトニング」は、自宅で手軽に医療用ホワイトニングを受けたいと考える人向けの、新しいサービスです。
サービス内容と特徴(医療用ジェルの提供、オンライン診察の役割)
「どこでもホワイトニング」は、歯医者さんでしか処方できない「過酸化水素」を主成分とする医療用ジェルを、毎月自宅に届けてくれる、定期購入(サブスクリプション)型のホームホワイトニングサービスです。この医療用ジェルは、歯の表面だけでなく、歯の内側の色素にも働きかけ、歯本来の白さ以上の効果を目指せると言われています。
このサービスの一番の特徴は、医療用の薬剤を使うため、初めて利用する際にオンライン(主にZoom)で歯医者さんによる診察と口の中のチェックが必ず必要になることです。これは、過酸化水素を含む薬剤を使う場合、歯医者さんによる診察が法律で義務付けられているからです。このオンライン診察は、単なる手続きではなく、過酸化物を使った薬剤を法律に沿って提供するためのとても大切なことです。この診察があることで、医療ではないセルフホワイトニング商品と比べて、その信頼性と効果が大きく高まり、歯を本当に漂白する仕組みに直接つながっています。このことは、サービスが利便性を持ちながらも、医療基準に準拠していることを明確に示しています。この法律上の必要性が、単なる手続きを大きな強みに変えています。自宅でできるサービスでありながら、資格を持つ専門家がしっかり見てくれるので、医療ではないホームホワイトニングやサロンでは得られないレベルの安全性と効果を消費者に提供します。これは、結果と安全性を重視する、情報をよく調べる消費者にとって、とても魅力的な点です。
利用の流れと契約について(入会、解約、支払い方法)
「どこでもホワイトニング」を始めるには、専用のマイページにアクセスして、新しく会員登録し、メールアドレスの確認をすれば完了です。
料金は月額制で、毎月4,980円(消費税・送料込み)です。初めて利用する時は、最初の2ヶ月分の会費として合計9,960円が引き落とされます。この最初の2ヶ月分の引き落としは、クレジットカード払いでも口座振替でも同じです。2回目からは、毎月4,980円が支払われます。支払い方法は、主なクレジットカード(Visa, Mastercard, JCB, American Express)と口座振替が使えます。
契約で大切なのは、サービスを使い始めてから最低2ヶ月間は契約を続ける必要があることです。もし解約したい場合は、解約したい月の2ヶ月前までに、メールで会社に連絡し、会社からの返事をもらって確認する必要があります。月の途中で解約しても、その月の残りのサービス代金は返ってきませんし、入会した月に解約手続きをすることはできません。一度支払った後のキャンセルや、商品が送られた後の返品・交換はできません。薬剤はオンライン診察が終わってから、だいたい7日くらいで自宅に届きます。
「どこでもホワイトニング」の最低2ヶ月間の契約期間と最初の2ヶ月分の前払いは、利用者に一定の期間使い続けてもらうことを求めています。これは、サロンで毎回払うシステムや市販品を単発で買うのとは違います。ホームホワイトニングは、効果をはっきり感じるまでに数週間から1ヶ月くらいかかることが多いので、この契約期間は、お客さんが効果を実感できるまで十分な期間サービスを続けられるように、そしてホームホワイトニングのゆっくりとした効果を考えて、すぐにやめてしまうのを防ぐために決められていると考えられます。この料金システムは、すぐに効果を求める人や長期的なコミットメントに抵抗がある人には向かないかもしれません。しかし、ホームホワイトニングの性質を理解し、持続的な結果を求める人にとっては、予測可能なコスト構造で継続的なケアを受けられる利点があると言えます。これは、スポーツジムの会員制や他の美容の定期購入サービスと同じようなビジネスモデルで、長く価値を提供することを目指しています。
技術と薬剤の安全性(過酸化水素の成分と効果、使用期限)
「どこでもホワイトニング」で使われる薬剤は、歯医者さんでしか処方できない「過酸化水素」を主成分とする医療用ジェルです。この薬剤は、歯の内側と外側の両方に働きかけ、歯本来の白さ以上の効果を引き出すことができると言われています。
薬剤の品質管理も重要です。薬剤は、自宅に届いてから30日以内を目安に使うことが推奨されており、涼しくて暗い場所で保管する必要があります。この短い使用期限は、ホワイトニング剤が時間とともに効果が落ちやすいことを示しています。過酸化物は、光や熱に当たると分解されて漂白効果がなくなる、反応しやすい成分です。そのため、使用期限が短いことで、利用者が常に効果のある製品を使えるように、定期的に送られてくるシステム(サブスクリプションなど)が必要になります。このことは、製品が医療用であることを強調しています。安定した化粧品とは違い、医療用のホワイトニング剤は慎重に扱い、期限内に使うことが大切です。保管方法が適切でなかったり、使うのが遅れたりすると、製品の効果が落ちる可能性があるので、利用者はきちんと管理する必要があります。定期購入のシステムは、この「新鮮な薬剤を届ける」という必要性をうまくサポートしています。
副作用と利用できない場合(歯がしみる、妊娠中、虫歯など)
「どこでもホワイトニング」は、保険がきかない自由診療なので、健康保険は使えません。
ホワイトニングの施術で起こる可能性のある副作用として、個人差はありますが、歯がしみるような痛み、歯茎の熱っぽさ、口の中の粘膜に潰瘍ができることなどがあります。これらは一時的なもので、たいてい数日で治ると言われています。歯がしみる症状がある人も使えるとされていますが、痛みが強い場合は使用をやめて、歯医者さんに相談することが勧められています。
利用しない方が良いケースもはっきり決められています。妊娠中、または妊娠の可能性が高い方、授乳中の方にはホワイトニングを控えるように案内されています。また、心臓の病気がある方、口唇ヘルペスや口内炎ができている方も利用を控えるべきです。虫歯がある場合は、基本的には治療が終わってから申し込む必要があり、事前に歯医者さんが診察してホワイトニングができるかどうかを判断します。歯の表側にワイヤー矯正をしている場合や、マウスピース矯正でアタッチメントが付いている場合はお勧めできません。歯の詰め物や被せ物は、ホワイトニングをしても元の色までしか白くならないので、この点も注意が必要です。
ホワイトニング効果がどれくらい続くかは個人差がありますが、だいたい6ヶ月くらいと言われており、白さを保つためには継続してホワイトニングをすることが勧められています。施術後の食事制限についても指示があり、ホワイトニング後1時間は、タバコを吸ったり、色の濃い飲食物(コーヒー、お茶、赤ワイン、トマト、ナス、ブドウなど)、酸っぱいレモン、白い食べ物でも豆腐や豆乳などは控えることが勧められています。
利用できない場合や、起こりうる副作用、施術後の制限事項が詳しく書かれていることは、「どこでもホワイトニング」が自宅でできるサービスでありながら、医療の正しいやり方に沿っていることを示しています。これらの情報は、医療用のホワイトニング剤を使う上で一般的な注意点や起こりうることであり、必ず受けるオンライン診察は、利用者が製品を受け取る前にこれらの注意点を確認し、リスクを減らすための大切な役割を果たします。これは、医療レベルの治療を提供しているからこそのことです。この詳しい情報提供と専門家による管理のレベルは、「どこでもホワイトニング」を、そこまで徹底したリスクの確認や指導をしない市販品やセルフホワイトニングサロンと区別しています。これは、手軽さがあるにもかかわらず、安全で良い結果を得るためには、慎重に考え、利用者が指示を守ることが必要な「医療行為」であることを強調しています。
利用者の声と評価(効果の実感、手軽さ、気になる点)
「どこでもホワイトニング」そのものの利用者の声はまだ少ないですが、公式サイトのQ&Aやサービス内容、および一般的なホームホワイトニングの特徴から、利用者の体験を想像することができます。
- 手軽さ: 自宅で好きな時にホワイトニングができる、ホームホワイトニングの一番のメリットを享受できます。オンライン診察があることで、歯医者さんへ通う手間が省けるのは大きな利点として評価されるでしょう。
- 効果: 医療用の過酸化水素を使うため、歯本来の白さ以上の効果が期待できると言われています。しかし、ホームホワイトニングの性質上、歯医者さんでのホワイトニングのようにすぐに効果が出るわけではなく、効果を実感するまでに数週間から1ヶ月くらいかかる可能性があります。
- 気になる点: 自分で管理する必要があるため、利用者が正しい使い方を守り、薬剤の保管に気をつけなければなりません。また、施術中に歯がしみるなどの痛みが出た時に、すぐに歯医者さんの診察を受けられない可能性も気になる点として挙げられます。2回目以降のオンライン診察に費用がかかることや、最初の2ヶ月分の支払いと最低契約期間があることによる初期費用も、利用を考える上で考慮すべき点です。
一般的なホームホワイトニング製品の利用者の声には、効果の感じ方にばらつきが見られます。これは、利用者の期待と実際の効果にずれがあるという共通の課題を示しています。様々なホーム製品のレビューでは、もっと早く、もっと劇的に白くなることを期待する声がある一方で、「劇的に白くはならないけど、気に入っている」「自然な感じが好き」と評価する声もあれば、「効果が弱い」「値段が高い」と感じる声もあります。これは、ホームホワイトニングが濃度の低い過酸化物や漂白効果のない成分を使うため、効果がゆっくりだったり、表面的な変化にとどまったりするという仕組みによるものです。濃度の高い歯医者さんでのホワイトニングの素早い結果や、宣伝での大げさな表現によって期待が高まっている場合、効果が出るのが遅いこと(ホームホワイトニングの特性)は、利用者の不満につながる可能性があります。「どこでもホワイトニング」にとって、ホームホワイトニングの効果が「どれくらいの期間で」「どのような性質の白さ」(ゆっくりで自然なもの)であるかをきちんと伝えることは、利用者の満足度を高め、「効果がない」という誤解に基づく悪い評価を減らすために非常に重要です。これは、このタイプのホワイトニングがどのように機能するかを利用者に教育することにつながります。
運営会社について
「どこでもホワイトニング」は、株式会社ピベルダが運営しています。所在地は東京都渋谷区道玄坂2-28-5 道玄坂SUN・Jビル7階です。歯医者さんとしては岡本恵衣氏が担当しており、2012年に松本歯科大学歯学部を卒業後、いくつかの医療機関で経験を積み、2020年から「どこでもホワイトニング」に関わっています。
3. 他のサービスとの比較
「どこでもホワイトニング」がどのような位置にあるのかをより深く理解するために、主な競合サービスと比べてみましょう。
歯医者さんでのホワイトニング(オフィスホワイトニング)
オフィスホワイトニングは、歯医者さんで歯医者さんや歯科衛生士さんが行う専門的な施術です。濃い過酸化水素や過酸化尿素を主成分とする薬剤を使い、特別な光(LEDやレーザー)を当てることで、歯の内側の色素を分解し、歯そのものを漂白します。
- 効果・持続性: 1回の施術で効果を実感しやすいのが一番の特徴です。効果はだいたい3〜6ヶ月くらい続きます。
- 料金の目安: 1回あたり20,000円から50,000円くらいが一般的です。例えば、ホワイトエッセンスはオフィスホワイトニングプロで19,900円から、コースによっては118,800円のプランもあります。スターホワイトニングは、LEDライト1回照射で2,950円と比較的安いのが特徴です。
- 良い点: 専門家が施術するので安全性が高く、短時間でしっかり歯を白くできます。
- 気になる点: 費用が高めで、何回か歯医者さんに通う必要がある場合があります。濃い薬剤を使うため、歯がしみるリスクも比較的高く、光が当たりにくい奥歯には十分な効果が出にくいこともあります。
セルフホワイトニングサロン
セルフホワイトニングサロンは、利用者が自分で施術を行うサービスです。スタッフはやり方を教えるだけで、直接口の中に手を入れるなどの医療行為はしません。使われる薬剤は、医療用の漂白剤ではなく、主に酸化チタンや酸化タングステン、ポリリン酸ナトリウムといった成分で、歯の表面の着色汚れを落とすことが目的です。
- 効果・持続性: 歯そのものを漂白する効果はなく、歯本来の白さに近づけるための表面の汚れを落とすのが主な効果です。効果が出るのはゆっくりで、続けて利用することが勧められます。白さが元に戻るのも比較的速いと言われています。
- 料金の目安: 1回あたり2,000円から5,000円くらいと、比較的安く利用できます。ホワイトニングカフェは1回4,980円(コース料金で割引あり)、チョコザップは月額2,980円のジム会費にセルフホワイトニングが含まれています。
- 良い点: 安くて手軽に始められ、痛みが少ないのが魅力です。施術後の食事制限がない場合も多いです。
- 気になる点: 歯を漂白する効果はなく、歯本来の色以上に白くすることは期待できません。効果を保つためには頻繁に続ける必要があります。
その他のホームホワイトニング(歯医者さん処方)
「どこでもホワイトニング」と同じく自宅で行うホワイトニングですが、こちらは歯医者さんでマウスピースの型を取り、自分専用のマウスピースを作ってもらい、歯医者さんから薬剤を処方してもらうのが一般的です。使われる薬剤は、濃度の低い過酸化尿素や過酸化水素です。
- 効果・持続性: 効果はゆっくりですが、薬剤が歯の内側まで浸透するため、自然な白さが得られ、オフィスホワイトニングよりも白さが長持ちする傾向があります。
- 料金の目安: 最初にかかる費用として、マウスピース作成と薬剤処方で20,000円から50,000円くらいが目安です。ミュゼホワイトニングは1本500円からの料金設定や、20本で8,800円〜18,700円のプランを提供しており、ホームホワイトニングキットもあります。オパールエッセンスGOのようなキットは17,600円くらいで提供されています。
- 良い点: 自宅で自分のペースで好きな時に施術でき、歯医者さんに行く回数を減らせます。白さが元に戻りにくく、歯がしみにくいと言われています。
- 気になる点: 効果を実感するまでに時間がかかり、マウスピースを作るために最低1〜2回は歯医者さんに行く必要があります。薬剤を自分で管理することも必要です。
市販のホワイトニング商品
薬局やインターネットのお店で手軽に買える歯磨き粉、ホワイトニングシート、ペン型などの商品です。
- 効果・持続性: 日本で市販されている商品には、歯を漂白する過酸化水素や過酸化尿素は入っていません。そのため、歯の表面についたコーヒーや紅茶などの着色汚れやタバコのヤニを落とす効果が主で、歯そのものを白くする漂白効果は期待できません。効果は限定的で、続けて使う必要があります。
- 料金の目安: 500円から5,000円くらいと非常に安いです。
- 良い点: 一番手軽に始められ、安いため、毎日のケアに取り入れやすいです。
- 気になる点: 歯を漂白する効果はなく、歯本来の白さ以上の効果は期待できません。効果を実感しにくいと感じる人も少なくありません。
4. どこでもホワイトニングの良い点と課題
「どこでもホワイトニング」は、日本のホワイトニング市場で独自の立ち位置を築いており、そのサービスにははっきりとした良い点と課題があります。
良い点
- 医療レベルの漂白効果: 歯医者さんが処方する過酸化水素を主成分とする医療用ジェルを使うため、歯の表面の汚れを落とすだけでなく、歯の内側から本格的に歯を白くできます。これは、セルフホワイトニングサロンや市販のホワイトニング商品では得られない、歯そのものを白くする効果であり、大きな強みです。
- とても手軽: 歯医者さんでのオフィスホワイトニングのように通院する必要がなく、自宅で自分の好きな時に施術できるため、忙しい現代人にとって非常に魅力的です。オンライン診察だけで済むので、通院の手間が大幅に省けます。
- 専門家による管理と安全性: 自宅で施術するにもかかわらず、初回にオンラインで歯医者さんによる診察と処方が義務付けられているため、医療用薬剤を正しく安全に使えることが保証されています。これにより、市販品やセルフホワイトニングサロンと比べて、より安心してホワイトニングができます。
- 継続的なケアのサポート: 定期購入(サブスクリプション)のシステムなので、毎月決まった時期に医療用ジェルが自宅に届き、継続してホワイトニングケアを無理なく続けられます。ホームホワイトニングは続けることで効果が長持ちするので、このシステムは長く白さを保つのに適しています。
5. まとめとおすすめ
全体的な評価
「どこでもホワイトニング」は、医療レベルのホワイトニングを自宅で手軽にできる画期的なサービスです。その手軽さと、専門家による管理のバランスが良いと評価できます。歯医者さんが処方する過酸化水素ジェルを使うことで、セルフホワイトニングサロンや市販品では得られない、歯の内側からの本格的な漂白効果を提供します。これは、歯本来の白さ以上の結果を求めるけれど、頻繁に歯医者さんへ通うのは避けたいという人に特に向いています。オンライン診察による医療的な管理は、自宅での施術の安全性と信頼性を高める大切な要素です。
こんな人におすすめ
このサービスは、特定のニーズや生活スタイルを持つ人に特におすすめです。
- おすすめの人:
- 歯本来の色以上に白くしたいけれど、歯医者さんへ頻繁に通うのが時間的・地理的に難しい人。
- 医療用の過酸化水素による安全で確実な効果を期待する人。
- 長くホワイトニングを続けて、自然な白さを保ちたい人。ホームホワイトニングは続けることで効果が長持ちするので、定期購入のシステムはそのニーズに合っています。
- 薬剤の正しい保管や使い方など、自分でしっかり管理できる人。
- おすすめできない人:
- 最初の費用や最低契約期間の縛りなく、費用を抑えて短期間だけ利用したい人。
- 虫歯や歯周病など、治療していない口の中のトラブルがある人、または妊娠中・授乳中の人など、利用できない条件に当てはまる人。これらの場合は、まず歯医者さんでの治療や相談が優先されます。
- 自分で管理する自信がなく、専門家による直接的なサポートを常に必要とする人。
今後の見通し
オンラインでの歯科医療(テレデンティストリー)が進むにつれて、「どこでもホワイトニング」のような自宅で完結する医療サービスは、今後さらに広がる可能性があります。利用者の手軽さと医療の質の高さを両立させることが、この分野が成長する上で鍵となるでしょう。オンライン診察の精度を高めたり、利用者の自己管理を助けるツールの開発が進めば、もっと多くの人に受け入れられるサービスへと発展する可能性を秘めています。
歯科医師 岡本恵衣

経歴
2012年:松本歯科大学歯学部を卒業
2013年:医療法人スワン会スワン歯科で研修
2014年:医療法人恵翔会なかやま歯科に勤務
2020年:どこでもホワイトニング(株式会社ピベルダ)に勤務